福岡県農林業総合試験場 八女分場

 「経験や勘に頼るこれまでのやり方では、古くから伝わってきた玉露づくりの技術が途絶えてしまう」。将来の茶栽培に危機感を募らせていた八女茶生産者と、茶葉の栽培・加工などの試験研究を行う福岡県農林業総合試験場八女分場は昨年10月、カメラや温度センサーなどのIT機器を活用した茶葉の栽培技術の確立を目的に「八女伝統本玉露IoTシステム開発・実証事業」をスタートした。
地域ブランド「八女伝統本玉露」の一層の発展を目指し、効率的で客観性のある茶生産技術の確立を目指そうという試みだ。 実験を重ねるに従い、これまで伝えられてきた茶葉の栽培技術の一端がデータ化され、高品質な茶葉を効率的に生産できる仕組みが次第に明らかになりつつあるという。 IoT導入により茶栽培の今後がどう変わっていくのか、高齢化、後継者不足への対応は。IoTによる実証事業を主導する福岡県農林業総合試験場の角重和浩八女分場長に話を聞いた。

導入のきっかけ

今までのような経験則を主体とした技術の伝承では、技術を習得するまでにとても時間がかかります。
生産者の高齢化や深刻な後継者不足の問題を抱える地元の実情を考えると、このままでは優れた伝統技術も十分に伝えることができなくなると不安を感じていました。
それだけにデータを基にしたマニュアル化された栽培技術の確立が急務でした。経験の浅い若手の生産者にも分かりやすく、短期間で効率的に技術を伝える方法として、IoTを活用した栽培法は、八女の茶栽培の現状を打開するにはぴったりの方法だと思います。 もちろんIoTの仕組みを使わなくても、栽培技術の改善、品質向上は実現できたかもしれません。ただ実現までには100年では足りないかもしれませんね。もちろんそうしている間にどんどん伝統技術はなくなっているでしょうけど。




導入後の効果

玉露栽培で大切な、日光を遮る被覆作業で新たな発見がありました。
従来伝えられていた被覆時間より、名人と言われる人たちの被覆時間が長かったことが分かったんです。
品質向上に向けて、常に改善をされているということを改めて実感しました。また隣合う茶園であっても夜の気温や、土壌の温度に差が生じている場合があり、こうした環境の違いが茶葉の品質に少なからず影響を与えているのではとの新たな気付きも得ています。
これまでなんとなくの感覚で感じていたことがはっきりとデータで示されることの意味はとても大きいですね。データの持つ説得力の強さを実感しています。



どのように課題を解決し、どのような効果がでたのかは、PDF(詳細版)にてご覧ください。

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お客様情報

お客様名
福岡県農林業総合試験場 八女分場

拠点
福岡県 八女市

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