今回の技術ブログでは、Salesforceユーザーであるお客様からの相談で対応した、リードと商談の使い方をご紹介いたします。
◆ステップ1:複数種類の商談に対応・・・だけども
相談された内容は、「商品によって商談の内容を変えて管理したい!」というものでした。
商談にはレコードタイプで商談に応じてページレイアウトを変更できることが出来ます。
これを使えば商品毎にそれぞれの管理項目を表示させることが出来ます。
しかし、リードの「取引の開始」でつまずくことになりました。
◆ステップ2:リードの「取引の開始」の落とし穴
商談のレコードタイプですが、新規で商談を作成する場合、レコードタイプを選択することが出来ます。
これにより、商品に合ったレコードタイプを選択できるようになります。
リードについてもレコードタイプに対応していますので、同じように商品毎のレコードタイプが作成可能です。
しかし、リードの「取引の開始」を実行すると、リードで選択したレコードタイプとは関係無しに商談を作成してしまいます。
◆ステップ3:リードの取引開始に関する考慮事項
ステップ2の現象について調べましたが、下記が原因のようでした。
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=leads_notes.htm&language=ja
「リードにレコードタイプがある場合、リードを変換するユーザのデフォルトレコードタイプが、リードの変換中に作成されたレコードに割り当てられます。」
そのため、商品は必ず、デフォルト設定されているレコードタイプで表示されます。
商談作成したら、レコードタイプも手動で変えなければなりません。
◆ステップ4:リードと商談のレコードタイプを関連させるには?
項目自動更新。これで問題を解決させました。
項目自動更新は項目の値を変更できますが、その変更の対象範囲に「レコードタイプ」も入って入るのです。
そのため、リードの「取引の開始」を実施したのち、自動で商談を作成しますが、商談作成タイミングで、レコードタイプを商品に合ったレコードタイプに替えることができます。
これで、リードから商談までの流れを一連の流れとして扱うことが可能となりました。
◆最後に
これまでご説明したリードの取引の開始ですが、リードの項目の対応付けで、レコードタイプが選択できるようになってしまうと、問題は解決!
すると、わざわざ上記のような対応をしなくて済みますので、もっとリードの使い勝手が上がりますね!
いつか、Salesforce.com様のご対応により、この記事が不要になることを願っています(笑)