システムフォレスト、協同ファームへDEJIREN(デジレン)の活用開始 SiloMetric® を用いたメインエサタンクの残量可視化で、Botアシストによる飼料発注を実現

 株式会社システムフォレスト(本社:熊本県人吉市、代表取締役:富山孝治、以下システムフォレスト)は、有限会社協同ファーム(本社:宮崎県児湯郡川南町、代表取締役:日髙 義暢)が、人とシステムをコミュニケーションでつなぐプラットフォームDEJIREN(デジレン)を導入し、飼料発注の効率化を目的にLINE WORKSのBot機能を活用した飼料発注の運用を開始したことをお知らせいたします。

肥育場のエサタンクは豚舎毎に設置されたサブタンクと各豚舎に餌を配送するメインタンク6本が設置されていますが、飼料の発注はこれまで人によってメインタンクの残量をその都度確認し、タイミングを見極めて飼料会社に発注連絡を行ってきました。この度メインタンクの残量を可視化するために、既にサブタンクで運用中のロードセル式(質量検出センサー方式)から、新たに株式会社イノセント(本社:宮崎県都城市、代表者:小屋久憲、以下イノセント)が提供するSiloMetric®️(超音波センサー)を用いた飼料残量計測機器と、ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区六本木三丁目2番1号、代表取締役社長兼CEO 田中 潤、以下ウイングアーク1st)が提供するDEJIREN(デジレン)を用いたLINE WORKSでのデータ(システム)とコミュニケーション(人)の連携で、最小限の人の判断で飼料の発注作業を最適化し、大幅な導入コストの削減と、現場作業の効率化を実現しました。

 

運用の概要

 飼料タンクに設置されたSiloMetric®️がタンク内の残量を定期的に計測。重量データよりタンク残量の低下を自動的に検知し、クラウド上にデータ連携、LINE WORKSのトークグループに飼料発注タイミングの通知を発信します。更に、これまで行ってきた飼料会社とのやり取りや、その都度手入力していた発注データを、DEJIREN(デジレン)を用いたLINE WORKSのBot機能を用いて、発注の有無、発注量、配合内容など、「システム」からの簡単な質問に答えることで発注作業を完了させます。

協同ファームへDEJIREN(デジレン)の活用開始

効果

  • 頻繁に行なっていた従業員によるメインタンクの目検による残量確認が不要になりました
  • サイドスコープやハンマーリング、もしくはタンク上部に登ることで、経験と感に頼る残量の確認をしていましたが、常に安定した残量が可視化できるようになりました
  • あらかじめ設定した飼料在庫量(発注タイミング)に達すると、LINE WORKSにメッセージが届き、簡単な質問にボタンで応えるだけで発注の有無を指示することができるなど、作業の簡素化が実現できました
  • 普段、従業員間で業務に使用しているLINE WORKSのチーム内トークルームにメッセージが届くので、日々の業務と透過的に連携した対応が可能となり、他の日常業務に専念することができるようになりました
  • 超音波式残量計測のSiloMetric®️の採用で、機器や設置工事等の導入コストの削減ができました。また台風や地震、落雷等によるリスク軽減が見込めます

SiloMetric®️(サイロメトリック)とは

レーザー技術を用いた新しい残量計測機器で、飼料タンク上部に設置し、超音波にて残量を測定します。
センサー自身がバッテリで動作するため配線作業が不要で、従来のロードセルを使った機器と異なりタンク足に加工をしないため既存のタンクにも容易に設置できます。台風や地震に強く、コストも比較的低く抑えることが可能で、残量の確認のためにタンクに登る必要がないため、安全性と作業効率の向上に貢献します。また食下量を把握できるため豚の体調管理に素早く対応できます。

 

DEJIRENについて

DEJIRENはウイングアーク1st株式会社が提供する、人とシステムを“コミュニケーション”でつなぐプラットフォームです。
直感的なUIによる簡単な操作で、異なるシステムやクラウドサービスをノンプログラミングで接続・連携させ、やりとりされるデータを介して様々な業務の自動化を可能にします。さらに、Botを通じた人とシステムのコミュニケーションを加えることで、データと人の判断による高度な意思決定とアクションの実行を加速させ、ビジネスとワークスタイルの変革を実現します。

 

お客様の声

まずは、サイロメトリックの導入やLINE WORKSのBot活用に際して、「導入のハードルが高くない」という点が良かったです。大掛かりな工事の必要もなく、DEJIRENを導入することでLINE WORKSも日常的に利用しているLINEとほぼ同じ使用感なのが安心でした。トークグループの中で複数人で確認しながらの受発注なので、安心して手軽にオーダー出来るようになりました。

有限会社協同ファーム
代表取締役 日髙 義暢

 

エンドースメント

この度のシステムフォレスト様のSiloMetric®️活用プロジェクトの運用開始のニュースを大変嬉しく思います。

SiloMetric®️は飼料タンクの残量を可視化できるツールです。既存タンクへも簡単に設置でき、飼料タンクの昇降時の危険性及び労力を大幅に削減することができます。今までコストや施工・修理の難易度により導入に至らなかったケースや運用後の投資効果が得られないと考えられていた生産者・企業が多くみられましたが、それらの課題を解決しさらにIoTでLINE WORKSと連携することで今まで以上の利便性が得られるようになりました。今後は畜産業においてもIoTを導入・検討するお客様が増えてくると考えており、システムフォレスト様と共に、さらなるサービスのご提供を提案してまいります。

株式会社イノセント
代表取締役 小屋 久憲

 

協同ファーム様での飼料発注過程におけるデジタルトランスフォーメーションの環境を、DEJIRENの導入により実現できたことを大変嬉しく思っております。

システムフォレスト様と弊社のパートナーシップは長く、MotionBoard Cloud など弊社プロダクトへの習熟度も高い企業様です。

今回DEJIRENが新たなサービスとして加わることで、様々な業務システムやクラウドサービスと連携でき、オペレーションの自動化による現場の業務効率化を、システムフォレスト様と一緒にさらに加速させることができると期待しております。

ウイングアーク 1st株式会社
DEJIREN事業開発部 副部長 大畠 幸男

 

今後の展開

システムフォレストは、今回の業務のみならず、スマートフォンの現場活用は今後お客様の現場においてDXを推進していく上で必要不可欠な手段であると判断しています。この度実現した「チャットU I」(チャットツールを用いた会話形式でのシステム利用)はこれまで以上にスマートフォンの現場活用のハードルを下げ、誰もが簡単な操作で必要な情報を取り出すことも実現できます。これからも最適なモバイル活用を推進していただけるよう、人とシステムをコミュニケーションでつなぐプラットフォーム、DEJIREN(デジレン)の活用を積極的に提案してまいります。

今後もIoT/AIをはじめとする先進的なIT技術を積極的に活用した取り組みを通じて、農業、漁業、畜産分野においても、様々な団体・企業との連携を図りながら、現状の課題の改善に向けて貢献してまいります。

株式会社システムフォレスト
代表取締役 富山孝治