「人吉市ライティング防災アラートシステム」が 2023グッドデザイン賞を受賞いたしました

 株式会社システムフォレスト(本社:熊本県人吉市、代表取締役:富山孝治、以下システムフォレスト)は、株式会社LEM空間工房(本社:大阪市中央区釣鐘町、代表取締役:長町 志穂、以下LEM空間工房)と共同で受託した「人吉市ライティング防災アラートシステム」が、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました事をお知らせいたします。

「人吉市ライティング防災アラートシステム」について

熊本県人吉市が取り組んでいる、令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興の指針として「災害に負けないまちづくり」を掲げた取り組みの一つとして「伝達手段の多重化とわかりやすい情報発信」に基づくものです。
夜間に不安となる河川状況の把握に有効な「照明効果」を利用して、市民に正確かつ迅速に情報を伝達することを目的として、LEM空間工房が「人吉ならでは」の思考を基本理念に、人吉市の球磨川にかかる「水の手橋」を対象として照明計画やコミュニティデザインでの「あかり」の全体プロデュースを行い、システムフォレストが得意とするIoT技術で取得した水位データを基に、クラウドシステムを活用することで照明制御システムとの連携構築を実現しました。
 橋梁の手すりなどに水位センサーと連動した変色可能なLED照明を設置し、水位センサーにより基準水位に達した場合に照明の色が自動で変化する事で住民へ危険を伝える事が可能になりました。
 豪雨災害時に豪雨の音により防災無線が聞こえづらかったといった課題を踏まえ、視覚的なアラートにより住民への危険認知に係る情報伝達手段の多重化を図りました。また、本防災アラート照明は、通常時には「人吉ひかりの復興計画」と連携し、観光誘客及びエリアの回遊性に有効な「景観演出」として安全安心を高めつつ、地域の観光にも貢献します。

詳しくはこちらよりご覧ください
https://www.systemforest.com/news/2022/04/pressrelease_hitoyoshi-water-level-alert/

受賞概要

受賞企業 人吉市 / 株式会社LEM空間工房 / 株式会社システムフォレスト
事業主体名 人吉市
受賞番号 23G171376

 

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

橋梁のライトアップを平時の観光資源として活用するとともに、災害時にはライトアップの色を変化させることで、河川の水位状況を行政や住民が視覚的に確認することを可能にしている。防災減災だけのためであればウェブカメラのみで事足りるところ、平時から住民や観光客に親しみをもってもらうとともに防災に対する意識を高めることを可能にした、優れたフェーズフリーのデザインである。

詳しくはこちらよりご覧ください
https://www.g-mark.org/gallery/winners/19302?companies=daba0291-e577-4444-83e0-ab0c42ade7e2&years=2023

 

グッドデザイン賞とは

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する1957年に創設されたデザイン賞です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。